電力株の配当比較:2018年実績・2019年予想

電力会社(9501~9509)の連結決算が出揃いました。
2018年3月期実績の配当、2019年3月期予想の配当が公開されました。

現時点における2019年配当予想では、中部電力と東北電力の年間配当40円が最も高い配当金ですが、関西電力の大飯原発4号機が予定通り再稼働(営業運転)した場合には、関西電力の配当金が45円~50円前後となる可能性が高いでしょう。

電力会社 1株利益
2018年実績
1株利益
2019年予想
1株配当
2018年実績
1株配当
2019年予想
配当
東京電力(9501) 198.52 157.28 0 0 無配
中部電力(9502) 98.24 132.15 35 40 増配
関西電力(9503) 170.01 35 未定
中国電力(9504) 60.15 50 未定
北陸電力(9505) -2.33 0 0 無配
東北電力(9506) 94.61 100.18 40 40 維持
四国電力(9507) 95.55 30 未定
九州電力(9508) 175.56 108.73 20 30 増配
北海道電(9509) 71.84 5 未定

現時点における2019年経常利益予想は次の通りです。関西電力、四国電力、九州電力の3社は原発再稼働の有無が経常利益に大きく影響します。関西電力は予定通り原発再稼働が行われる可能性が高く、九州電力は玄海原発3号機で「蒸気漏れ」が発生してスケジュール遅延が発生したこともあり予断を許さない状況にあります。四国電力については、昨年12月の広島高裁の仮処分決定(伊方発電所3号機の運転差し止め)により、2018年9月30日までの運転差し止めを余儀なくされている状況です。

電力会社 経常利益
2017年実績
経常利益
2018年実績
経常利益
2019年予想
経常利益
東京電力(9501) 227,624 254,860 285,000 増益傾向
中部電力(9502) 121,483 128,532 135,000 増益傾向
関西電力(9503) 196,125 217,104 増益傾向
中国電力(9504) 19,489 30,701 やや増益傾向
北陸電力(9505) 2,012 2,671 やや増益傾向
東北電力(9506) 104,704 88,433 80,000 やや減益傾向
四国電力(9507) 15,924 28,000 原発稼働次第
九州電力(9508) 94,234 73,678 80,000 原発稼働次第
北海道電(9509) 12,603 19,421 やや増益傾向

売上高、経常利益、当期利益の全てにおいて最高の東京電力が無配が続いているのは、以下の記事通り莫大な公的資金が注入されていることから配当金は出せない状況にあります。

ただし、原発再稼働に慎重であった新潟の米山知事が辞任したことから、2018年6月10日に、投開票予定の新潟知事選挙で「原発再稼働の容認派」の知事が誕生した場合、柏崎刈羽原発の再稼働が実現すると大幅な収益向上となることから復配となる可能性もあります。

なお、現時点では自民党県連が出馬を要請している花角英世氏は産経新聞の以下の記事通りとすれば、原発が再稼働する可能性が低いと言えます。

◆ 新潟知事選 市民グループ、9日にも花角英世氏に出馬要請

自民党県連の友好団体である商工会議所の幹部など約10人が出席した新潟市中央区での1日の会合で、花角氏への出馬要請を決めた。会合に参加した勝手連的な市民団体「新しい新潟を考える会」のメンバーで医療法人「新成医会」の渡辺毅理事長は取材に対し「花角氏はマネジメント能力もあり、知事としてふさわしい人。米山氏のような女性問題もあり得ない」と評価し、できるだけ早く花角氏に出馬を要請する考えを示した。

また、東京電力柏崎刈羽原発(柏崎市、刈羽村)の再稼働に関し、渡辺理事長は「花角氏は県民の理解が得られない限り再稼働には一歩も進まないという考えを持っており、米山氏以上に慎重だ。再稼働が争点になることはないだろう」と語った。

産経新聞:5/2(水) 18:04配信

以上の通り、原発再稼働の可能性がある電力会社は再稼働が実現した場合には、大きく株価は上昇する可能性があります。ただし、裁判による原発停止という司法リスクもあることから、安定した株式投資を行いたい場合には、最新LNGを火力発電の主体としている中部電力などがお勧めとなります。各電力会社の火力発電の構成はwikipediaなどで詳細を確認しましょう。

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