2018年6月18日 電力株レーティングと目標株価 by SMBC日興証券

◆ 2018年6月18日  SMBC日興証券(3段階・1>2>3)

東京電力(9502):レーティング(3→3)、目標株価(340円→430円 )
中部電力(9502):レーティング(2→2)、目標株価(1650円→1780円)
関西電力(9503):レーティング(1→1)、目標株価(1670円→1800円 )
中国電力(9504):レーティング(2→2)、目標株価(1320円→1430円)
北陸電力(9505):レーティング(2→2)、目標株価(940円→1110円)
東北電力(9506):レーティング(2→2)、目標株価(1410円→1500円)
四国電力(9507):レーティング(2→2)、目標株価(1270円→1400円)
九州電力(9508):レーティング(2→2)、目標株価(1260円→1400円)
北海道電(9509):レーティング(3→3)、目標株価(640円→720円)

関西電力(9503)の今後の株価

関西電力だけが「1(強気)」であり、そして最も目標株価が高くなりました。

関西電力で「原発4基体制が実現して継続できている」観点から、極めて妥当なレーティングだと思います。売上・経常の数字の上でも妥当なレーティングだと思いますが、それでも海外投資家からすると、司法リスクを気にしていることもあり現在の株価なのだと思います。

また、悲しくつらいことに本日6月18日(月)に最大震度6弱の大阪北部地震が発生しました。震災に被災された方々には心からお見舞い申しあげます。与野党ともに復旧・復興に全力を!
なお、この地震に伴う原発停止は発生しませんでしたが、この地震に伴う工場停止など、企業からの電力需要の低下などが長く続いた場合は売上・経常ともに低下する可能性もあります。

ただし、7月4日(水)大飯原発差し止め訴訟の判決がでますから、それを判決を受けて関電の株価は大幅上昇する可能性があります。そして、判決を受けた増配発表の可能性もあります。

中部電力(9502)の今後の株価

現在電力大手9社で最も株価の高い中部電力ですが、大手電力会社のなかで最も利益余剰金がありキャッシュリッチである点、実績BPS、実績PBR、予想PERなどからして最も割安の銘柄であるとも言えます。

司法リスクがない点、最新LNG発電所により原発再稼働を実現しなくても安定して大幅な利益が得られる点などが評価されて、引き続き堅調な株価の推移となる考えられます。

東京電力(9501)の今後の株価

新潟知事選挙で与党系候補が勝利しました。しかし与党系候補であるとはいえ花角 英世さんは原発再稼働には慎重な姿勢を示しています。その結果、知事選挙の勝利の翌日は寄りにおいて株価は大幅な上昇となりましたが、引けにかけて「いってこい」の結果となりました。

しかし、原発再稼働に実質的に完全反対していた前知事や野党候補よりも原発再稼働の状況は前進したと言うことができます。1・2年のスパンでは原発再稼働の実現は厳しいと思いますが柏崎市の桜井雅浩市長のように、例えば柏崎刈羽原発1~5号機の廃炉計画の策定を前提条件とした柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働の実現の可能性がないわけではありません。

東京電力は売上、経常、純利益ともに電力会社でトップですが、莫大な賠償金の支払いが続いており、しばらくの間は復配する可能性は低いと言えます。ただし、柏崎刈羽原発6・7号機の再稼働が実現した場合にはとんでもなく収益改善となることから、その際には復配の可能性があるかもしれません。今後の知事の動向が気になるところです。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加