景気敏感株とディフェンシブ株の違いと分類:景気影響が受けやすい順番

ディフェンシブ株とは

ディフェンシブ株とは景気動向に業績が左右されにくい銘柄のことです。

ディフェンシブ株は、食料品、医薬品などの「生活必需品」に該当する銘柄や、電力、ガス、鉄道、通信などの「社会インフラ」に該当する銘柄のことです。

大分類 業種
ディフェンシブ株 生活必需品  「食料品」「医薬品」
社会インフラ  「電力」「ガス」「鉄道」「通信」

電力:東京電力、中部電力、関西電力、東北電力、九州電力など、大手13社

ガス:東京ガス、大阪ガスなどの大手4社、静岡ガス、北海道ガスなど準大手3社

鉄道:JR東日本、JR西日本、JR東海を中心に大手20社以上

通信:NTT、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクなどを中心に多数

食料品は約80社あります。医薬品は約40社あります。個人投資家に人気のJTは「食料品」に銘柄一覧で確認できることから、JT株はディフェンシブ株ということになります。

ポートフォリオを組む上で、一定の割合はディフェンシブ株を組み込むことが重要です。また個人投資家にとっては最も効果的なディフェンスは「分散投資」と言えるので、大損を避けるためには、特定の銘柄に資金を集中させないことが重要なポイントとなります。

例えば、300万円で株を始めるとします。その場合、ディフェンシブ株と景気敏感株とで5:5になるように、ディフェンシブ株に150万円、景気敏感株に150万円に分散させます。

さらに、ディフェンシブ株に投資する150万円を1つのセクターに集中させるのではなくて、「通信銘柄に50万円」「電力銘柄に50万円」「食料品銘柄に50万円」と分散させます。

これにより例えば通信銘柄で大きな損失が発生しても、電力銘柄や食料品銘柄ではその損失の影響がなかったり、あるいは大きな利益が出ていてカバーできる可能性があります。効率的に集中投資させる方が大きな利益を出せる可能性が高まりますが、分散投資の場合は大きな損失を回避できる可能性が高まる利点があります。

景気敏感株(景気循環株)とは

景気敏感株とは、景気動向に業績が大きく左右される銘柄のことです。

鉄鋼、非鉄、金属、鉱業、卸売、化学、繊維、紙パルプ、ガラス、セメント、海運、空運など「素材・市況」に該当する銘柄、精密機器、機械、電機、自動車、造船など「輸出・加工」に該当する銘柄が景気敏感株に該当します。

大分類 業種例
景気敏感株
(強)
素材・市況  鉄鋼、非鉄、金属、化学、繊維、ゴム、卸売、海運
輸出・加工  精密機器、機械、電機、自動車、造船

株の銘柄を「ディフェンシブ株」と「景気敏感株」に分類する場合、ディフェンシブ株となる6業種(食料品、医薬品、電力、ガス、鉄道、通信)以外は「景気敏感株」に該当してしまうので、例えば景気に敏感と言える不動産や金融なども景気敏感株と言えるかもしれませんが、一方で「小売り」や「水産農林」などの業者はかなりディフェンシブ株に近いと言えます。

大分類 業種
景気敏感株
(弱)
金融  銀行、証券、保険、その他金融
内需インフラ  建設、不動産、倉庫運輸、トラック輸送
消費サービス  小売、サービス、水産農林

以上を踏まえると、景気動向に左右される業種を順番にすると以下のようになります。上側に位置付けられている業種ほど、景気動向に左右されやすい銘柄となります。※ 通信セクターについては、ディフェンシブ株の中では比較的に景気動向の影響を受けやすい銘柄です。

【 景気動向に左右されやすい順番 】

景気
影響
大分類 業種例
1 市況・素材  鉄鋼、非鉄、金属、化学、繊維、ゴム、パルプ、卸売、海運
2 輸出・加工  精密機器、機械、電機、自動車、造船
3 金融  銀行、証券、保険、その他金融
4 内需インフラ  建設、不動産、倉庫運輸、トラック輸送
5 消費サービス  小売、サービス、水産農林
6 生活必需品  食品、医薬品
7 社会インフラ  電力、ガス、鉄道、通信

◆ 1~2:景気敏感株(強)・・・最も景気動向に業績が左右されやすい銘柄

◆ 3~5:景気敏感株(弱)・・・次に景気動向に業績が左右されやすい銘柄

◆ 6~7:ディフェンシブ株・・・比較的に景気動向に業績が左右されにくい銘柄

  • このエントリーをはてなブックマークに追加