三菱UFJ:9月22日からATM共通化、600~700か所廃止して年数十億円のコスト削減

三菱UFJと三井住友銀行は2019年9月22日から、店舗外にあるATMの相互利用を始めました。

今までは平日8時45分~18時の間でも、三菱UFJの顧客が三井住友のATMを利用してしまうと108円の手数料が発生していましたが、以下の取引が9/22からは無料となります。

・ お引きだし
・ お預け入れ
・ 残高照会

Source:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO50094710R20C19A9EA3000/

2019年3月時点で、駅構内や商業施設等にあるATMは三菱UFJ銀行と三井住友銀行を合わせて全国2818か所ですが、両行で合計600~700か所のATMは近接していることから、順次廃止する方向です。これにより、それぞれ維持管理などのコストを年数十億円減らす計画となっています。数億円ではなく、数十億円レベルのコスト削減は非常に大きいですね。

※  両行の店舗外ATMは、19年3月時点で2818拠点(三菱UFJ:1626、三井住友:1192)

ATMの購入費用は1台あたり数百万円かかるだけでなく、賃料、警備費、障害対応費用などを含めると1台あたりの維持費用は月額約30万円もかかります。しかも、現金輸送など人件費を含めた費用は銀行業界全体で年2兆円にのぼると言われていますから、このATM共通化が大手で進んで行くことにより、銀行業界全体で大幅な経費節減となります。

本件に関して色々な報道がなされていますが、次の記事の内容がとても興味深い内容でした。

これまではATMの「赤字分」を、預金を貸し出して得る金利収入などで補ってきた。長引く超低金利で金利収入が減り、維持費は重荷。銀行業界は10年間で約6千台減らした。削減だけでは利便性が落ちるため、共通化に取り組んでいる。地方銀行は数年前から近隣行同士で進めており、信用金庫も全国257の信金の預金者がATMを相互に使える。

三菱UFJと三井住友は今後、さらなる共通化を進める可能性がある。三井住友の泉純・チャネル戦略部長は「両行でやれば(共通化)モデルができる。ゆくゆくは他行にも参加頂きたいし、機械の保守などの運営も一緒にしたい」と話す。三菱UFJ幹部も「悩みはみんな同じ。オールジャパンでやりたい」。

(朝日新聞デジタル 2019年09月22日 08時32分)

みずほ銀行など大手も参加すればさらにATM数の削減は可能となりますし、しかもATMの機械の保守などの運営も一体化できれば、非常に大きなコスト削減につながります。

本ニュースは銀行業界全体にとって大きなポジティブ材料となるニュースだと考えています。

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